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当ブログは無差別かつ無節操に読んだ本を 良質な紹介・批評を皆様方に提供致します

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小さな国の救世主 感想・批評

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やにわに暖かくなってきた今日この頃
皆様いかがお過ごしでしょうか?
こちらは長袖だと暑くてかと言って薄着だと寒くて八方塞がりですホント

さて、今回は



小さな国の救世主です。

作者:鷹見一幸
イラスト・原画:Himeaki
ジャンル:(若干)ミリタリ・ラブコメ・戦争etc...

~あらすじ~
見渡す限りの大草原―。中央アジアの辺境にあたるその地に天山龍也はいた。「たしかに俺は人とは違う体験をしたかったんだけど…」治安の悪いこの国で、パスポートも金もはぎ取られた龍也にできるのは途方に暮れることだけ。そんなとき出会ったのはサラサという美しい女性と、リューカというまだ14、5歳の可憐な少女だった。二人はある部族の代表だが、内乱が勃発した今では政府に追われるお尋ね者だというのだ。行く宛てもない龍也は否応なしにその逃避行に巻き込まれ…!?鷹見一幸が贈る「いまどきの救世主の物語」スタート。

~以下、感想など~
文章:B
基本三人称。視点によって時折キャラの心情描写が混じる感じ。
特に変わったところもなく、平凡と言えましょう。強いて言えば、教訓めいたことが色々と散りばめられているところでしょうか。
時折、業界用語や武器の名前が出てきますが、物語の根幹に触れる物についてはある程度説明があるので、結構安心して読めます。(まあ自分が読めたぐらいですから(-_-;))
ラノベ初心者~中級者向け・・・ぐらいでしょうか?


構成:A
起承転結は(略
オチも綺麗に締めてくれます。
壮大な伏線であるだとかは無く、しかしなかなか燃える展開を見せてくれます。
舞台は架空の国家、セリカスタン。中央アジアにあるという設定です。日本との文化の差などがよく描写されており、なかなか興味深いですね。

見所としては二点。
一つ目は、主人公に一切の特殊技能(超能力だとか常人離れした戦闘能力)が無いこと。
基本、主人公戦いません。彼にあるのは発想力だけです。
デスノートのような神算鬼謀の読み合いこそありませんが、作者が考える、戦況を覆す発想には毎回驚かされます。

そして二つ目は、テーマ性。
最近テーマ性が無く、ひたすらエンタメ性を追求した作品が横行している昨今、このようにテーマ性が重視された作品は稀少価値です。ステータスです。
基本的には国家の「文化の違い」や多くの日本人が(いや、それどころか世界の人々が)持つ「甘え」、「戦争と平和」を指摘することが多いでしょうか。特に「甘え」には自分にも当てはまることが多く、反省させられます。
まあ、かといってエンタメ性がかなぐり捨てられている訳でもなく、非常にバランスよくできているところも魅力でしょう。



人物:B+
一を見て全てを知った気になって慢心する。都合が悪くなると責任転嫁する、などなど。
人間なら大抵の人々がそうなるし、そうするでしょう。
そんなヘタレな主人公が成長していく様は、他の追随を許さぬほど素晴らしい出来です。

また、主人公にこれといった特殊技能が無い点が○。
全て現実的に「ああ、これならありえそう」と言えるような範囲で書かれています。
多分こういう風に書くんだとしたら、一種ゲームでよくある縛りプレイのような状態になりそうですね。
その辺り、作者の力量がひしひしと感じられます。


総評:B++
総評こそAにはなりませんが、個人的に隠れた名作。
初心者~中級者向け。というかむしろ是非ともみんなに読んで頂きたい。
ミリタリ好き、現実主義者などにオススメ。ただ、文体が合わない方がいそう。


備考
・基本終わる終わる詐欺。全三巻がいつの間にかに全五巻へ。もう終わりでしょう、多分。
・例によって例の如し、主人公がオタクなためネットスラングが出てきます。苦手な方は要注意。
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